4月23日 ウォーレンサックベロスチグマット90mm f4.5 
eBay

アメリカより小包が届きました。中を開けると、Lマウントのウォーレンサックベロスチグマット90mmがブチブチのビニールに包まれて出てきました。
このウォーレンサックベロスチグマット90mmは*ニューヨークライツが第2次大戦後、入手難だったエルマー90mmの代用品として発売していたものです。
このほかにウォーレンサックのLマウントのものは50mmと127mmのものがあります。

50mmは、なかなか見ることが出来ない珍品です。

さて、このウォーレンサックベロスチグマット90mm、eBayで落としたものです。
売り主は業者です。送料込みの値段は日本で買うより若干安い程度です。

ただ、eBayで見たときは恐ろしく綺麗でしたが、到着したものは鏡胴に一ヶ所塗装の剥がれがあります。
この塗装の剥がれを写らないようにして、写真を掲載したようです。

レンズにはキズもないし、一ヶ所の塗装の剥がれ以外は新同品なのでまぁ良いことにします。

ところが、絞りの状態がおかしい。一部、完全に開かない絞り板があります。つまり絞りが楕円になっているのです。

バラしたくはありませんが、バラしてみました。レンズユニットが簡単にはずれます。
絞り板にグリースがベットリと付着しています。綿棒にジッポーオイルを含ませ、丹念にふき取ります。
あらかたグリースを取り除いたところで、絞りを操作すると具合良くなりました。たたまだ、動きが渋いので
さらに丹念に取り除いて、やっと真円になりました。あぁ疲れた。
 

    *    ニューヨークライツ ライツ社のアメリカにおける販売拠点 第2次世界大戦中も営業を続けていた。
         独自のアクセサリー類を多く出している。現在はニュージャージーに移っている。

 教訓 eBayオークションの写真を鵜呑みにしてはいけない。



4月21日 ライカR4
eBay

アメリカよりライカR4が到着しました。
このライカR4はeBayで落としたものですが、本当に欲しかったかというと、そんなことはなくて気まぐれでビッドしたものです。

ビッドしたのが私だけだったので、簡単に落ちてしまいました。
値段は送料込みで、国内で同じ程度のものが変える値段でしたが、こちらは元箱付きでした。
元箱まで考えれば、安いかもしれません。

ただ、このR4の売り主が親切な奴で、メールはじゃかすかくれるわ、安い航空便を選んでくれるはで送料がかなり安くつき、またいつ到着するかも分かり、不安がありませんでした。

程度は中古良品と言うところですが、作動ももちろん問題なく、あたりも無く、大事に使っていたのがよく分かります。これでR型ライカは2台目になりました。

 教訓 eBayは売り主により気分まで違ってくる。



3月31日 ニッコール5cm エルマー9cm ビオゴン35mm 
マック 
スキヤ

今日はニッカ5型に装着するニッコール5cmを探しに中古屋巡りです。松屋の中古市で手に入れたニッカ5型ですが、やはり似合う標準をつけなければ様になりません。

このニッコール5cmもたくさん製造されたので、ビックリする値段というのはついていませんが、近頃は随分と高くなりました。
私の予算は3万円以内ということです。
さすがに、3万円以内ではf1.4のものは無理で、f2のものになります。予算が少ないので美品は最初からあきらめています。以前レモン社で見た委託品は高いくせに、レンズはキズだらけ、ヘリコイドは途中で引っかかるなど散々なものでした。この委託品の主、どういう了見なのだろうか。委託品の相場より、とんでもなく高い値段を見ると、腹が立つというよりあきれてしまいます。そんな値段で売れる訳ないと思うと、案の定何ヶ月も売れ残っています。

その後もちょくちょくレモン社の委託品のニッコール5cmは見ていますが、高いものしか出てきません。

そこでレモン社は最後にすることにして、本日の第一番目の巡回先は高輪のマックにしました。

マックは場所が不便ですが、思わぬ格安ものが時々出ます。ただクレジットカードは使えません。
全て現金払いです。

さて、マックに到着しましたが、まずは高輪カメラから見ていきます。

ここ、マックのあるところは主に金融新品を扱う高輪カメラと国産中古の松坂屋、そして舶来とクラシックを扱うマックが一つのビルに同居しています

特に新品で欲しいものが有るわけではありませんが、長年の習慣でそうなってしまいました。
次に松坂屋をざっと見ます。

最後は本日の目的であるマックです。
入り口右側に、国産Lマウントレンズが並んでいます。端から見ていくと、ニッコール5cmのf2が2本有ります。
一本は先が黒くなっている後期のもの、もう一本は通常のタイプのものです。

どちらも外観は美品です。出してもらい、じっくりチェックします。どちらもキズも曇りもありません。
ヘリコイドと絞りの動きもスムーズです。ただ、値段が先黒のものは通常タイプに較べ1万円高いのでパス。
通常のものは予算通り、3万以内です。美品かつ問題が全くないので即購入です。レモンなら4万以上だと思います。

このまま大人しく、家に帰れば良いのでしょうが、こういう良いものに巡り会った日は真っ直ぐ帰ってはいけません。
もっと出物があるはずです。そのまま地下鉄で東銀座へ向かいます。
三原橋のたもとの三共カメラから探索です。三共本店から三原橋の上の支店、橋の下を通ってミヤマ商会から
カツミ堂そしてスキヤカメラ、通りを渡ってレモン社、角を曲がって清水カメラというのが一つのルートです。
通常は逆に回ります。

スキヤカメラまで来たところで、エルマー9cm戦前型とツァイスビオゴン35mmのLマウントがにっこり微笑んでいます。
エルマーは美品で値段もそこそこ。ビオゴンは超格安です。
店の人に伺うと、ほんの30分ほど前に出したとのこと。

すかさずチェックです。エルマーはコーティングがされています。戦前のエルマーでコーティングされているものは無いので、所有者が後にコーティングしたものでしょう。またビオゴンもコーティングが綺麗です。これはTマーク付きなので当然ですが。エルマーは鏡胴が美品でレンズはピカピカです。ビオゴンはレンズはピカピカですが、鏡胴はそれなりのものです。
アメリカで現在ビオゴンは1200ドルほどします。これはその3分の1位の値段です。国内でも10万ぐらいします。
5分ほど考えて、購入を決めました。

さすがにレモンに行く気力と金力がなくなり、この日はそのままニッコールとエルマー、ビオゴンを抱え帰路につきました。

 教訓 柳の下にドジョウは2匹ないし3匹いることもたまにはある。



3月18日 キヤノン7とMロッコール28mm 
ニホンバシカメラ 
レモン社

その日は朝から何となくぶらぶらしていて、秋葉原で途中下車。お金もないので何かを買うということでもないのですが
秋葉原のニッシンから巡回をはじめ、神田のペック、きむらと歩きました。
(いつもこのようにクラカメ好きは徘徊します。)
相変わらず、めぼしいものはありません。
(欲しいものが無いわけではないが、値段が高いか、珍しいものは無い状態)

さらに運動も兼ねて(中年は運動不足なのだ)ニホンバシカメラから富士越をのぞいて地下鉄に乗ろうと、余談ですが、この季節はちょっと早めに歩いても汗をかかないのが良いです。

さて、ニホンバシカメラのショーケースの前にたどり着くと中にキヤノン7が50mmf1.8付きで出ていました。

キヤノン7には思い出があります。高校生の頃、写真部の一つ上の先輩の「つづらさん」が使っていました。
当時、一眼レフの全盛で、その先輩はレンジファインダー機が時代遅れのカメラであると認識していたのか、恥ずかしそうに使っていたものです。
私は当時からレンジファインダー機が好きだったので、よく触らせてもらいました。ちなみに当時の私の愛用機はニコンFとニコマートFTNです。ニコンSPが新品で出れば買いたいと思っていました。(当時ニコンSPを再生産するとの噂があった。)

キヤノン7は形が悪いと良く言う人がいます。確かに不格好だとは思いますが、明るい0.95や1.2のレンズをつけるとそれなりに精悍な感じのするボディです。

このショーケースに出ているキヤノン7、とにかく美品です。また1.8のレンズも綺麗です。1.8のレンズは外観が綺麗でもレンズが曇っているものが多いのですが、これは曇りもなくピカピカです。

ショーケースから出してもらい、例によりボディとレンズのチェックです。ボディはまずシャッターのチェックです。
スローから早いシャッターを切っていきます。主に音でチェックします。次にファインダーのチェックです。
バルサムが切れていないか、汚れはないか、距離計のコントラストはどうか、無限は出るかです。
ボディ外観のチェックはあたりが無いかということを中心に見ていきます。
露出計のチェックは手持ちの単体露出計と比較して見ます。
最後は裏蓋を開いて内部のチェックです。

このキヤノン7、モルトがヘタっている以外は露出計も正確、ファインダーも綺麗、尚かつ美品です。
モルトは中野のフジヤで5000円にて交換できます。

50mmf1.8のレンズも何の問題もありません。購入することにしました。
キヤノン7はLマウントカメラにもかかわらず、ファインダーが4種類内蔵されているところがすごいところです。
キヤノンはこの後、出した7sで高級レンジファインダー機から撤退してしまうわけですが、TTL化やファインダーの距離計部の実像化等を進めればライカを完全に追い越せたかもしれません。

会社を退社後、レモンをのぞいてみました。そこに元箱付きのMロッコール28mmが陳列されています。
このところMロッコール28mmは7万から8万が美品の売値のようです。
エルマリートよりコンパクトで写りはエルマリート同等というところが評価されているようです。

レモンのものは委託品なので6万から7万が多いのですが、これはずっと安い値段が付いています。
店員さんに出してもらうと、案の定曇っています。それ故、安い値段なのでした。この曇りはMロッコールの宿命です。

でも、Mロッコール28mmは曇ったレンズをメーカーで交換できるはずです。オーバーホール込みでレンズ交換が1万円と頭の中で計算機がうなりを立てます。それでもこの売値は修理費を見込んでも安いです。
購入を決めました。レモンの店員さんはこのレンズが修理できることを知らないようでした。
「曇りさえなければ8万円です。」と美品であることを強調していました。

後日ミノルタのサービスセンターに持ち込みました。その後完全に復活し、私のお気に入りレンズの一つです。

 教訓 委託品は修理料も考慮して買おう。



3月15日 OTSRO
*eBay

この*OTSROというのはM用のエルマーの135mmのレンズヘッドを外して、*OTZFOというヘリコイドを加えビゾフレックスに使用するための中間チューブです。135mmはM型で使用するのには画面が小さいため、若干厳しいものがあります。
このOTSROとOTZFOを使用することにより、一眼レフで使用できるのです。

このOTSROはオークションで落としましたが、日本の相場の研究不足で結構高いものについてしまいました。
総じてライカのアクセサリーは店により結構値段が違います。

また、ミセス・ヘミというこのOTSROの男の売り主がとんでもない奴で、送金してもなかなか送ってこない。
警告の電子メールを2回送って、やっとブツが来ました。eBayはこういうことがあるので注意が必要です。
ブツは美品だったので、これも美品のエルマー135mmと組み合わせるとピッタリ来ました。

    *eBay          アメリカにあるインターネット上のオークション 全てコンピューターにより管理されている。
    *OTSRO     ライツの電信略号でエルマー135mmf4やヘクトールのレンズヘッドをOTZFOと組み合わせ
               ビゾフレックスに使用するための中間チューブ
 

 教訓 相場を研究しよう



3月12日 ズマリット50mmf1.5
レチナハウス

以前手に入れたライカIIIC改には標準レンズとして相応しいものがありませんでした。ライカやライカコピーには必ず標準レンズをつけるということにしています。様々なライカの50mmレンズがありますが、同じものを2本持ちたくはないのと、自分より古いレンズやボディは買わないということを基本原則にしているので、考えられるレンズはズマリットということになります。
そのズマリット、適当なものを探しにレチナハウスに行きました。そうすると、こういうときに限って、それなりのものがあるわけです。委託品ですが、安価です。
外観は美品ですが、レンズは曇っています。山崎光学の曇り取りの費用を足しても、安価なので購入することにしました。

教訓 困ったレンズの山崎光学頼み



3月 1日 ニッカ5
松屋中古市

今日で松屋の中古市もおしまいです。午後会場に行くと、人の姿も多くはありません。まためぼしいものもほとんどありません。期間中、3回も会場に行くのは病気以外の何者でもないのでしょうが、やはり足が向いてしまいます。
昨年の伊勢丹の中古市でも最終日にマクロスイターを値切ってうまく行ったので今回も期待して行きました。
ねらいはラッキーカメラのブースに出ていたニッカ5型です。
ご存じのようにニッカはレオタックスと並ぶ国産バルナックライカコピーの雄です。

ブースに行くと5型が2台あります。初日から売れ残っているものです。1台はボディのみでもう1台はニッコール5cmf1.4付きです。
ボディのみのものは程度中古良、レンズ付きは中古下というところです。
ニッカ5型は当時のニッカでは最高機種だったためか、タワーブランドも含め中古市場でもあまり見かけません。3型は廉価版だったのでタワーブランドも含め中古市場には良く出てきます。

結局ボディのみのものを買うこととして、値引き交渉です。1割ほど引いてくれました。

 教訓 中古市でも値引きすることもある。