ライカM3 No.84325**
ズミクロン50mm沈胴型

 
 
2回巻き上げ、シャッター国際系列、福耳、ガラス圧板の物です。M3の良さはファインダーの見やす さが抜群なことです。このファインダーを超えるフアインダーはライツも作ることは出来ませんでした。

ご承知のように、M3は1954年のフォトキナにおいて発表され、同時に5000台が発売されまし た。
内部部品もプレス品ではなく旋盤で削りだした部品が数多く使われています。
また、ファインダーも高価なガラスをふんだんに使った複雑なものです。
それをライツのマイスターが調整しながら組み立てるというとてもコストのかかったカメラです。当時としては 驚異的な高価格でした。
このカメラが登場したことにより、高級距離計連動カメラをあきらめ、日本メーカーは一眼レフに生き残りをか けるわけです。

ライツ自身もM3のコストを下げるため、ある程度の合理化を行いました。
例えば、ファインダー以外をM2と同一にするということです。またファインダー自体も途中から設計が変更さ れています。

複雑なファインダーの存在故に、生産歩留まりが悪く、最終的に作れば作るほど赤字に成ってしまい生産 をうち切ったということです。
ですからM4以降のファインダーは全てM2のファインダーが元になっています。

現在ではこのような手間暇かかった、またコストを無視したカメラを作ることは出来ません。
ここいらあたりがM3の人気のある所以なのでしょう。

このカメラに装着している標準レンズは沈胴ズミクロンです。MCメーターも国際系列のものです。  

沈胴ズミクロンは、空気レンズを使用した往年の銘レンズです。
f5.6まで絞ると、現行のズミクロンにも勝るシャープさとなります。

フードはIROOAを使用しています。
その後、KE−7A入手のため、手放しました。